投げ入れ花器からの発想
いけばなに「投げ入れ」という手法があります。
今回、Mさんが持って来られたのが投げ入れ用の花器でした。
このような溝が花器の内側に彫られていて、一文字や十文字などの花留めを仕込みやすい花器です。
頂き物だというこの花器が、そういう花器だとご存知なかったMさん。
モダンフラワーコースの方ですが、せっかくなのでテキストから離れて、感じるままに生けていただきました。
いけばなも十文字留めも初体験。
最初は戸惑っていらっしゃいましたが、
一緒にじっくり花材と向き合い、花それぞれの姿に思いを馳せていただくうち、こんな素敵な作品になりました。
「すんごく楽しかった❣️」と言っていただけて、こちらも嬉しい気持ちになりました😊♫
🌷今日の花材
タニワタリ
バラ
トルコキキョウ
アスター
ハイブリッドスターチス
ドラセナ
マトリカリア
スプレーカーネーション
✴︎
体験レッスン〈生花ラウンド〉
体験レッスンでお作りいただいた
Uさんのアレンジメント。
初めてとは思えないほど
きれいなアウトラインでした❤︎
意外とご近所でびっくり。
これも何かの縁ですね😘
モンステラの多彩
生花とドライフラワーのスワッグ
✴︎生花アレンジメントコース✴︎
今週のカリキュラムは、
〈生花とドライフラワーのスワッグ〉
でした。
①細かいものは予めワイヤリングしておいて…
②花束を作る要領で、すべての花材をスパイラルに組み…
③フレンチボウにしたリボンをかける。
…ざっくりこんな流れですが。
長さバラバラで、こんなにたくさんの、しかも異素材の花材すべてを一発でスパイラルに組むのはかなり至難の技💦
なので、2つに分けて組み、あとで合体させることを皆さんに提案しました😊
さらに
慣れない方は、テーブルに置いて組んでもOK👍
さらにさらに
それでもしんどい細かい花材は、無理せずグルーガンを使ってもOK👍
という甘々レッスン😅
但し、
✴︎MFP(支点)はしっかり設定して、最後まで動かさないこと。
✴︎途中、実際に壁にかける状態にして、その角度から何度も確認すること。
この2つは必ず守っていただきました😊
レッスン途中で幼稚園お迎えの時間になってしまったSさん。
めちゃめちゃカワユイ息子くんを連れて戻ってきました💕
スワッグではなくアレンジメントを作ることにしたTさん。
ブッダナッツの中に、細かくしたスパイニーフラワーを入れました。
「リスが集めてきた木の実」というストーリーだそうです😁💕
リボンワークが苦手なSさんは、いつもの上目遣い。
はいはい。作ってさしあげます😂
たまには
こんな甘々レッスンもありです。
皆さん楽しみにいらしてるから。
お疲れさまでした♡
キズナの花
長かった梅雨がやっと明けて、久しぶりの太陽☀️浴びることができましたね♫
つらいコト、悲しいコト、続いてるけど…
明けない梅雨はない。
信じて乗り越えましょう😊
以前、講師をさせていただいたキズナさんの商品ができました。
プリザーブドのフラワーBOX
プリザーブドフラワーアレンジメント
どちらも、利用者さんが焙煎したコーヒー豆とのセットです♡
こちらは、コーヒー豆をモチーフにしたアクセサリー。
豊富なデザインで、ピアス、イヤリング、ネックレスなど揃えています。
花とアクセサリー。
これらを作ったのは、なんとキズナ・コーヒーで働く利用者さん✨
個性あふれる彼女たちは、すでに立派な職人さんです😊
これらの商品は、オフィス・キズナのサイトで絶賛販売中♫
花とセットにするコーヒーは、豆のまま、挽いたもの、どちらでも可能だそうです。
お好きなほうを選んで、ぜひコーヒー愛好者さんへの贈りものにご利用ください😊
キズナ・コーヒーさん(オフィス・キズナ)は、JR茂原駅から1分。旧そごうの裏の道。博多劇場さんの向かいにあります。
障がい者就労継続支援B型事業として、合同会社KIZUNAさんが運営するオフィス・キズナ。
https://www.kizuna.fun/
目の前を通るだけで、焙煎されたコーヒー豆のなんとも言えない良い香りが漂います♡
入ると、まるでカフェのような落ち着いた店内。
今までコーヒーがあまり得意じゃなかった私も、ここのアイスコーヒーを頂いて初めて美味しい!と思いました♡
挽きたてコーヒーをお買い求めの際は、ぜひぜひ茂原のキズナ・コーヒーへ😊💕
オブジェ
こんにちは。
毎日暑いですね💦
先日、ヘッドスパで「頭皮がむくんでる」と言われました💦
なんかちょっとショックでしたが😅
担当の方曰く「マスクをしてると呼吸が浅くなって、血流が悪くなる」のだそうです。たまに意識して深呼吸したほうが良さそうですね😊
さて、今週の生花アレンジメントコースは、花のタワー「オブジェ」を作りました。ネーミング通りの、存在感のあるアレンジメントです。
テキストでは、てっぺんにまっすぐ立てているガーベラ。
茎の曲がりが強いときは、インソーションメソッド(長いワイヤーを茎の切り口から差し込んで、花首まで通す)をする場合がありますが、まっすぐ立てることにこだわらず、その花の特徴をそのまま活かすことを提案させていただきました。
Kさんの作品。
Kさんのガーベラは特に曲がりの強いものでしたが、あえてその曲がりをアクセントにされました。
また、タニワタリの後ろに挿した2枚のハラン。その斑がとてもきれいだったので、正面から見えるように左に少しずらしました。
(写真は斜め左側から撮ったもの)
こちらは、Tさんの作品。
同じくガーベラの曲がりをそのまま活かし、タニワタリの脇からチラッと覗かせました。
続いて、御年87歳のTaさんの作品。
今回の「オブジェ」の特徴は、タニワタリの葉にあけた穴から花の顔を出すという斬新さ。
本来なら、顔を出した花はタニワタリの後ろでフォームに挿して水分補給をさせてあげるのですが、Taさん、ガーベラの顔を出すことに集中しすぎて、うっかり茎を短く切ってしまいました💦
5cmほどになってしまったガーベラ。
この高さからはフォームに届かず、水分を吸収することができません。
そこで、この給水ホルダーを使いました。
中に水を入れ、キャップの穴からガーベラの茎を挿します。それだけでは重みでタニワタリごと下がってしまうので、不要な長い枝をホルダーにつけてフォームに挿し、それを支えにしました。
「一時はどうなることかと思いましたわ😅」とTaさん。
後ろにそんな仕掛けがあることを感じさせない、生き生きした表情のガーベラ。
Taさんがつけた絶妙な角度です👍
こちらは、ご自宅でいけたMさんの作品。
花材を引き取りに来られた際、流れを簡単に説明しただけで、すべてご自身で生けられました。
Mさんのガーベラはクセのない茎だったそうで、自然のままこのように使うことができました。
3人きょうだいのママさん。日ごろのお疲れが少しでも花で癒されていたら幸いです。
同じ花材でも、人それぞれのアレンジメント。
皆さまお疲れさまでした😊
キャンドルアレンジメント
「定年退職のお祝い」
「紳士的なかたで、仲良しご夫婦」
というオーダーでした。
退職される男性を大きいキャンドルに、今まで支えてこられた奥様を小さいキャンドルに、それぞれ見立ててお作りしました。
使用花材は、自然素材、プリザーブドフラワー、ドライフラワー 、アーティフィシャルフラワー 。
リモコンで点灯消灯できるLEDキャンドルが本物の灯のような揺らぎで、つい見とれてしまいます。
ルミナラさんのキャンドルです。
「あなた、お疲れさまでした」
「君のおかげだよ」
な〜んて言いながらお酒呑んだりするのかしら😍💕
妄想が止まりません。
スラント(投げ入れ)
「傾斜」を意味するスラント。
Hさんの作品です。
フラワーアレンジメントのVシェープに似ていますが、これはモダンフラワーの基本形です。アレンジメントは花材をフォームに挿して生けますが、モダンフラワーはフォームではなく、主に剣山に挿します。
今回はその剣山も使わず、花器の中に複雑に折り曲げたアルミワイヤーを入れ、それを花留めにして花材を挿す、投げ入れ手法です。
左右の長さと角度に変化をつけて、アシンメトリー(左右非対称)に仕上げるのがポイント。
焼き上げてしっかり水を上げた紫陽花と、鮮やかな色の大輪ガーベラをメインに、中央部分に厚みを持たせ、先端へいくにつれてシャープさを表現します。
アレンジメント歴4年のHさん、モダンフラワーにコース変更した矢先のコロナ自粛で、一度もレッスンできないまま2ヵ月が経過。今回がモダンの初レッスンでした。
フォームに挿すのとは勝手が違い、最初はなかなか思うように花材がとまらず、少し戸惑われていましたが、すぐに慣れて、初めてとは思えないほどの出来栄えでした。
さすがHさん。
お疲れさまでした。
使用花材
ぐったりした花を生き返らせる方法
こんにちは。
むし暑い日が続きますね。私たちにとっても花たちにとっても、過酷な季節の到来です。
せっかく買った花がぐったりしてしまった…という経験をされた方、暑い季節ははたくさんいらっしゃると思います。
「生花はどうせ枯れちゃうから…」とあきらめないでください。ぐったりした花でも、一手間かけると元気を取り戻して、2倍も3倍も長く楽しむことができるのです。
今日は、その方法を紹介させていただきます。
そもそも、なぜぐったりしたの?
花は本来、畑で根を張って土の中から水分や養分を吸い上げて生きています。畑から切り取った花が「切り花」と呼ばれ、一般的には、花農家さん→花卉市場→仲卸業者さん→生花店(または量販店)というルーツを経て、私たちの手元に届きます。
市場では大量の花が水揚げされていますが、私たちの手元に届いて間もなく、茎の中に空気や雑菌が入ってしまうことがあります。そうすると花は水を吸い上げることができなくなります。この状態を「水が下がる」といいます。水が下がると、花は元気をなくし、ぐったりしてしまいます。
花を癒してあげましょう
私たち消費者は、花を買ってきたらそのまま水に挿しておけば、当たり前のようにキレイが続くと思ってしまいがち。ほんの数日でぐったりされたら「もう、あそこの花屋には行かない」なんて、買ったお店を恨んでしまう人も少なくないでしょう。
でも、ちょっと考えてみてください。
畑を出発してから遠路はるばる(輸入花は飛行機にも乗ってきます)たくさんの人の手を渡り、やっとたどり着いたゴール地点が、私たちの家です。
水につけてもぐったりしているようなら、きちんと水分が吸い上げられていない証拠。花自身の水を吸い上げる力が弱まっているか、または、もともと水の下がりやすい性質の花(ラナンキュラス、スプレーデルフィニウム、スイトピー等々)であるか、どちらかです。
水の吸い上げを手伝ってあげる一手間。それを「水揚げ」といいます。水揚げをして、花の疲れを癒してあげましょう。
一口に水揚げといっても、その方法は数々あります。水の中で茎を切る「水切り」、切り口をお湯につける「湯あげ」、火で炙る「焼き揚げ」の他、茎の切り方も気をつけてあげると水が上がりやすくなります。菊やカーネーションは手折り、りんどう等は叩いて砕き、枝ものは縦に割る、等々です。
今日は、数ある水揚げの中から「湯あげ」という方法を紹介させていただきます。
湯あげ
水揚げするのにお湯?なんじゃそりゃ?と思う方も多いと思いますが、お湯につけることによって殺菌効果があり、また茎の中の道管に詰まった空気を押し出すことができます。
湯あげの仕方は以下のとおりです。
ぜひ試してみてください。
この方法はほとんどの花に向いていますが、ユリや菊など、湯あげしても特に効果が出ない花もあります。それぞれに適した方法で水あげしてください。
暑い夏も一生懸命咲いている花たち。
ぐったりしても枯れてしまったのではなく、私たちと同じように喉が渇いただけかもしれません。処分する前にぜひ試してみてくださいね♡
アジサイの切り花を長く楽しむ方法
きれいなアジサイを
たくさん見かける季節になりました。
外ではきれいに咲いていても
アジサイは切り花にしたとたん
水が下がって萎れてしまいます。
ミョウバン、湯揚げ、叩き等々…
アジサイの水揚げ方法は様々ですが
今日は、
焼きあげ(焼いて水揚げする)
方法をご紹介します。
まず、下葉を取り除きます。
蒸発を防ぐためです。
次に、ナイフ等で
茎を縦半分に削ります。
削ると中に白いワタがあるので、
それを削ぎ落とします。
削ぎ落とすと、こんな感じです。
葉と花の部分を新聞紙で包みます。
(熱気が伝わらないように)
切り口をコンロで焼きます。
焼くとこんな感じ。
すぐに水に浸けて
半日ほど経てばOKです。
焼くことによって中が膨張して
水や空気が押し上げられ、その圧力で
水を吸い上げやすくなります。
殺菌作用もあります。
お庭のアジサイを
ぜひ
おうちの中でも楽しんでください♬